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サバと学びと想いを詰めて【海洋生産科食品資源コース:缶詰交流学習】

本校の食品製造実習室(通称:缶詰工場)は大忙しです。

10月には久慈東高校さんが本校へ。詳細は11/3のnoteをご覧ください。

今回は、恵風支援学校さんとの交流学習です。
すこし前まで、鮭が獲れていた時期は「新巻鮭」を一緒に作り、地元の水産加工技術の伝承という目的で行っていたのですが、現在は鮭が獲れないため缶詰を一緒に作る交流学習をしています。


切断(魚体を可食部、不可食部に分けるチーム)
見分けるポイントは「帽子」と「前掛け」です
肉詰めチーム(缶詰に切った切った魚肉を入れるチーム)

ここで、ひと工夫が。
缶詰には「頭」「体」「尻尾」の部位を入れる約束があります。
部位によって味の違い(水分量・脂肪量の違い)があるため均等に入れる必要があります。
しかし、水産食品の知識がないと見分けるのが大変
そこで・・・

頭側の部位
体の部位
尻尾側の部位

あらかじめ本校の生徒たちで部位ごとに分けました!
それぞれのカゴから1つずつ取っていれればすべての部位が入る!!
これぞまさに“UDL(学びのユニバーサルデザイン)”ですね。

タレを入れる容器も入れやすいように
注液(タレを入れるチーム)
注液係りは恵風支援学校さん/タレの補充は本校の生徒
すばらしい連携プレー‼

握力が弱かったり、小さな缶にタレを注ぐのが難しい時にこちらが役立ちます。(園芸用のジョウロですが、こんな使い方もできるんですね。)

本校生徒と恵風支援学校の生徒さんと息がぴったりで、作業が早いこと、早いこと!
巻締め(缶詰にふたをして、空気を抜く工程)に興味津々…
特に恵風支援学校の先生方!
巻締が終わった缶詰をキャッチして、コンテナへ

サバ1尾を捌き、自分たちの手で缶詰にするなんて、なかなかできない経験です。
普段、本校の生徒は自分たちが主体となって缶詰を製造していますが、今回は裏方・フォロー役!
どうすれば作業がスムーズに進めることができるのか。
どうすれば安全に缶詰が作れるのか。
次の作業で必要なことはなにか。
どう説明すれば、わかりやすく学んでもらえるか。
頭と体をフル回転させて恵風支援学校の皆さんに接していました。

終わりごろには恵風支援学校の生徒さん、先生方から
「すごかった。」「たのしかった。」と言ってもらえたのが、その答えなのではないでしょうか。

缶詰工場の記事でお得意の
なぞかけで締めたいと思います。

「インクルーシブ教育」とかけて「缶詰」と解きます
その心は……
どちらも「長期保存が可能です(学びは一生の財産です。)」