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山田の海で大きく育て!【海洋生産科3年食品資源コース:カキ実習】

 山田町にある本校の資源実習場で海洋生産科3年食品資源コースが「カキ実習」を行いました。

 山田町でカキの養殖をおこなっている方からお譲りいただいたマガキ稚貝80枚。ホタテの貝殻に付着して2㎝程度に育ったマガキの幼生を太さ2㎝程度のロープに挟みます。

 ロープの撚りをほぐし、ロープの間に「カキの稚貝がついているホタテの殻」を1枚ずつ丁寧にはさみ、少し強く撚りをかけます。1本のロープに5枚、40㎝の等間隔で挟み込みます。

ロープの準備

 ホタテの殻を挟むロープは5m程度の長さ。上にあたる部分(水面側)には、イカダに結びつけるための細いロープ(1.5m程度)を取り付けます。反対側(海底側)には、オモリとなる石(300~500g)を結びつけます。

 イカダからホタテの殻を挟んだロープを吊します。ロープと自分がイカダから落ちないように注意しながら、しっかりとイカダにロープを結びつけます。

 ひとつひとつの工程を、安全に丁寧におこないます。波でイカダに吊したロープ同士が絡まないように、結びつける位置と間隔にも気を遣います。

イカダに!?

 イカダに海鳥たちが巣をつくり、新しい命を育んでいます。
 命を育む…われわれ「食品資源コース」がおこなっている“つくり育てる漁業”とどこかつうじるところがあります。

一つひとつの命と真摯に向き合う

 食品資源コース 資源分野はこの言葉を常に意識して活動しています。カキの命も、海鳥の命も、どちらも大切。海鳥たちのじゃまをしないよう、静かにイカダを離れました。

 イカダに吊したカキは、成長して身入りが良くなるまで2~3年かかります。この日、実習を行った3年生は大きく成長したカキに会うことはできませんが、「大きく育て」と願いを込めて山田の海にカキをたくしました。

海鳥のハンサムショット

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