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“揚げ油”の旅 -2023夏-【家庭クラブ:廃油キャンドル活動】

 5月の放課後、調理室に集まる家庭クラブのメンバー。揚げ鍋を囲んで何やら試作中です。調理実習で使用した揚げ油を使っているようですが、どうやら食べ物を作っている訳ではなさそうです。

温度を計測しています

一生懸命うちわであおぐ

 うちわであおいで、あおいで、冷まして、冷まして・・・「もうそろそろ大丈夫かな?」

レードルでこぼさないように容器に注入
容器には紐状のものが入っています
なるほど、キャンドルでしたか!!

捨てれば廃油、使えば道具

 家庭クラブのメンバーが作っていたものは廃油を使ったキャンドルでした。容器も調理実習で使用した食材が入っていた缶や瓶。揚げ油も、缶や瓶も、もう一度、人々の役に立つ道具として旅立つのですね。

廃油キャンドル
調理実習で出た揚げ油を空き缶・空き瓶に入れて固め、
キャンドルを作りました。
~非常用の備えに 松明や花火の火種に~
宮古水産高校 家庭クラブ

調理実習で使用した食材が入っていた缶や瓶
容器も再利用
火をつけてみる・・・
ワクワクしますね
かわいい炎が灯りました!
きれいにラッピング

夏の花火の時節をねらって

 先日、廃油キャンドルを宮古市民が集う「うみマチひろば」に持参。自由に持って帰っていただけるように、設置させていただきました。

宮古市民が集う“うみマチひろば”

 この炎が、どんな方の、どんな時を照らすのでしょうね。家族団らんでの花火の火種になるもよし、お墓参りでのお線香の火種になるもよし、災害の備えとして家のどこかに置かれるもよし・・・きっと誰かの役に立ってくれることでしょう。

余談ですが・・・

 廃油キャンドルをどのような方々が手にしてくださっているのかが気になり、設置された日に行ってみると「もう全部なくなってしまったのですが、ここに置いてあったんですよ」とうみマチひろばの方が教えてくださいました・・・ということで、置いてあった場所だけ写真にパチリ。